久しぶりの映画館。週刊誌のレビュー評価が高かったのと、3年間アフリカで生活をした者として他人事とは思えなかったので観に行ってみました。

他の人と観方や感想が少し違うかもしれませんが、とにかく怖かったです。身につまされるというか…。とりあえず、在任中に観なくて良かったです。

不安定な国でマイノリティとして暮らす怖さを思い出しました。
この映画のイランの場合は政治や宗教、私たちが住んでいたアフリカでは貧富の差、そういったことが突如として引き金になって、自分たちが標的にされる、そういう恐れは常に感じていました。

私たちが住んでいたコンパウンドは、警備員がたくさんいて市内でいちばん安全と言われていましたが、逆に言えばお金を持っている人たちが住んでいるところ。
私たちを守ってくれるべき警備員たちがある日突然、大挙して襲ってきたら…警備員だけでなく圧倒的多数である貧しい現地の人たちが押し寄せてきたら、ウィーン条約がどうだこうだと主張したところで私たちになすすべがないのは明らかです。
普段は平和に笑って生活していたけれど、何かがきっかけでそういうことが起こりかねないという恐怖は数パーセントでも常に感じていました。

なので、ストーリーを楽しむより人質にシンパシーを感じる部分が多かったです。
今、中国に住んでいる人たちも同じように思うのではないでしょうか。


映画の感想としては、すごく面白かったです。
ハラハラする救出劇、画像や衣装、ヘアースタイルが時代を感じさせてリアリティがありました。
カナダ大使夫妻はすばらしい。尊敬します。